長崎ですっかり旧正月気分になったので
真っ赤な封筒に入れる「台湾のお年玉」について
旧正月は華人社会がものすごく盛り上がる季節です
お年玉のことを
「紅包」 ホンバオ
年上の方から子供に渡すときは
「壓歲錢」 ヤースエイチエン
とも言います
長年台湾文化について研究されている
國立台中教育大學台灣語文學系の
副教授でいらっしゃる林茂賢氏が
BBCの記事にて「紅包文化」について紹介されていて
とても勉強になりました
www.bbc.com
この記事によれば
その昔旧正月の頃
子供のところにやってくる
「祟」スエイという名前のお化けがいて
このお化けに頭をなでられた子供は
「馬鹿になってしまった」とのこと
そこでそのお化けに頭を撫でられないようにという意味で
「壓歲錢」ヤースエイを渡したそうです
ヤースエイは
お化けのスエイを追い払う意味の
「壓祟」と同じ発音なんですねー
すごい学び
私も台北で働いていた頃
事務所で働いてくれている若者に
上司と一緒に「紅包」を渡しました
また この時期は
日本の忘年会にあたる「尾牙」が
日本とは比較にならない規模で実施されるのですが
ここに協賛会社として
商品として「紅包」を出したりしました
(「尾牙」については特集して是非書きたいと思います!!!)
縁起とか風水とかを重んじる華人文化ですから
この「紅包」には色々決まりが!!!!!
こちらのリンク先にて紹介させいただきますが
何と14個もの決まりが書いてあります
orange.udn.com
14個のうち
私個人的に選んだポイントは下記の3点
①金額は偶数で
②新札で折らない
③厚みと重みがあるといい
(なので100元札大量に必要)
①金額は絶対に偶数
ネット検索すると色々出てきますが
皆さんほとんど同じ内容
ただ「8」の解釈については見解が分かれてます
為何不能包8千?1張圖搞懂紅包行情 | 好房網News
↑こちらの記事にもあるとおり
一般的なのは
200、600、1000、1200、1600、2000、2200、
2600、3600、6000、6600、10000、16000
②新札で折らない
「新札で」というのは日本でも同じかもしれませんが
「折ってはいけない」決まりが
なので「紅包」封筒は細長いんですね
③厚みと重みがあるといい
これも中華的発想
厚みと重みをつけるために
100元札を使います
しかも台湾の100元札は「紅色」で縁起がいい
なのでこの時期は早めに100元札を大量に確保する必要あり
銀行のATMでお金をおろすとき
「全て100元札で」
というボタンがあります!!!!!
でも旧正月前で100元札不足してくるので
早めに銀行へ
日本と同じ「お年玉」文化も
色々な違いが
「礼儀」や「縁起」は最重要事項で
数字には色々決まりがあることが多く
わからない時は
周りの台湾人に聞いてます
文化や歴史を知ることって
とても面白い💛