ホウズの台湾生活研究記録

大好きな台湾の「面白い」「なるほど」「へぇー」の探求記録

台北駐在員時代を振り返る②迷子になる

台北駐在員事務所の同僚に声をかけられ

「今後仕事でお世話になるから」と

台北のパートナー企業の方々とのお食事会に

 

お食事会とはいっても

若者の気軽な飲み会

会社からタクシーで街中へ

全員中国語なので何を言っているのか全くわからず

ただニコニコしながら気軽な料理を食べて終了

 

ほっとしたのも束の間

問題はここから

 

お店を出てからなんと

「それではお疲れ様~」みたいに解散になったんです

同僚さんに

「泊まっているホテルまでどうやって帰ったらいいですか」

と聞いたところ

「ここ真っすぐ歩いていけば着くから心配ないですよ」

と簡単あっさり

お疲れ様~と

 

当時スマホはまだ手元になく

どこにいるのかも良くわからず

言われたとおり真っすぐ歩いて行ったものの

大通りとはいえ暗い道で

泣きたい気分になったことを覚えています

 

「すぐ着く」と言われたはずなのに

歩いても歩いても見たことのある場所に辿りつかず

わからない道って長く感じる

 

「いよいよこれはわからないぞ」と思ったものの

言葉がわからないので誰にも聞けず

横断歩道で本当に途方に暮れていたら

なんと!!!!!!!!

先日お知り合いになった「日系企業に勤める台湾人女性」の方が

横断歩道の向こうから歩いてくるではないですか

 

すごい偶然に感動!!!!!

 

もう駆け寄って行ってしまいました

「どうしたの?!」と驚いた顔で

日本語で聞いてくれたんです

もう神様に見えました

今でもその時の映像が思い浮かびます

 

「道に迷ってしまってどうやって帰ったらいいかわからないんです」

日航ホテルにどうやったら帰れますか」

と聞いたところ

「あそこよホテル。すぐ斜め前。」

「大丈夫? 一人で行かれる?」

って聞いてくれて本当にありがたかった

 

すごい人混みの中から

私を見つけてくれてありがたかった

 

台北の夜にわけのわからない中国語に囲まれて

とても怖くて不安でいっぱいで

もうどうしたらいいのかわからなかった

 

お会いする機会はないかもしれないけど

今でも心から感謝を伝えたいです

 

こうしてよくよく振り返ると

当時の私は準備がかなり不足していて

海外で生活する場合の安全対策なども

そうとう疎かだったなと思います

そのうえ何でも人任せ

「会社が何とか手配してくれる」という依頼心強すぎ

 

知らない土地で

これから楽しく過ごしていこうとするならば

常に地図を持ち歩いて確認するとか

迷ったときのために「ホテルの名刺を持ち歩く」とか

「道に迷いました」「ここまでどうやって帰ればいいですか」

ぐらいの中国語を書いた紙を携帯しておくとか

 

交通情報などの基本知識も全く調べていなかったし

ものすごく自分にあきれてしまいますが

当時の私としては私なりにかなり一生懸命頑張ってたのかなぁ

 

情けないけれど

とても貴重で 苦くて 良い思い出です